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赤煉瓦が語る歴史の物語「千葉工業大学通用門(旧陸軍鉄道第二聯隊兵営表門跡)」【船橋百景】

船橋市とその周辺で、きれいな風景、楽しいオブジェ、変わった建物、面白い現象を写真に収める「船橋百景」

津田沼駅から歩いて10分ほどの場所に、ちょっと特別な門があります。千葉工業大学の入口にある赤煉瓦の門なのですが、実は100年以上前から同じ場所に建っているんです。

毎日たくさんの学生さんが通っていく門ですが、その歴史を知ると、きっと違った目で見えてくるはずです。

この船橋百景のネタも、皆さんから募集しております。可愛いオブジェ、不思議な石碑、面白い建物などなど、お気軽にご応募ください。

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アクセス 千葉工業大学通用門(旧陸軍鉄道第二聯隊兵営表門跡)

場所はこちら。

明治時代から残る貴重な門

この門は明治40年(1907年)に建設されました。当時、この場所には陸軍鉄道連隊第三大隊という軍の部隊があり、その兵営の表門として使われていました。

赤煉瓦で作られた4本の門柱と、白い装飾の鉄門が組み合わさったデザインは、明治時代の建築技術を今に伝えています。

大正7年(1918年)には、この部隊は鉄道第二連隊に昇格しました。

鉄道連隊は、戦地で鉄道を作ったり修理したりする専門部隊で、軍隊の移動や物資の輸送にとって重要な役割を担っていました。津田沼から千葉や松戸まで演習用の鉄道を作り、訓練を行っていたそうです。

戦後、大学の門として新たなスタート

昭和20年(1945年)の終戦後、この場所は千葉工業大学のキャンパスになりました。

千葉工業大学は昭和17年(1942年)に創立された大学で、現在では日本で最も歴史のある私立工業大学として知られています。

軍事施設の門だったこの場所が、今度は技術者を育てる教育機関の入口として使われるようになったわけです。

毎日多くの学生が通るこの門は、時代とともに役割を変えながら、地域の歴史を静かに見守っています。

文化財として正式に認定

この門の歴史的価値は、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財として正式に認められました。

鉄道連隊に関する建物で現在まで残っているものは少なく、貴重な歴史資料として位置づけられています。地元では「工大の煉瓦門」という愛称で親しまれています。

門のそばには説明板が設置されており、この門の歴史について詳しく知ることができます。

明治時代の建築技術や、この地域の歴史に興味がある方には、ぜひ一度見ていただきたいスポットです。

大学の敷地内にありますが、通用門なので外からでも見学することができます。ただし、大学の施設ですので、見学の際は静かに、そして敷地内への立ち入りは控えるようにしましょう。

千葉工業大学通用門(旧陸軍鉄道第二聯隊兵営表門跡) 施設情報

  • 住所:千葉県習志野市津田沼2-17

こちら読者の方から写真付きで情報提供をいただきました。ありがとうございます。

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